リモートネイルチップの作り方 (ネイリスト編)

リモートネイルチップの作り方 (ネイリスト編)

 

このページでは、技術的な説明をしながら、チップを作るまでの説明をします。

出来るだけスムーズにチップ作成ができるように、特に通常の施術とは違う点をピックアップしています。

  • まず、説明を読んで下さい。

  • そのあと、動画を見ながら、動画内の説明も読んで、きちんと理解してから、ねんどを練り始めましょう。

大切な事は、想像力がどれだけ豊かであるか、その一点に尽きます。

作る前に改めて、ご自身のネイルを見てください。ジェルと自爪の境目はどうなっていますか?ジェルだけをきれいに外せたら、それはいったいどうなっているのか…

厳密に言えば、0.28ミリのテープを使えば、その分、チップの内側を削らないと、0.28ミリの隙間が出来てしまいます。しかし、チップを使う方は爪自体に問題があったり、普段ジェルをされない方々なので、長さだしを希望する方も多いです。その場合、薄いテープでは外れやすいことがわかっているため、この点だけは妥協点とご理解ください。しかし、それも解決策があります。ご興味ある方はエデュケータークラスでやりますので、ぜひご参加くださいね。

とりあえず、今は、その0.28ミリすら気になる完璧なチップをまず作ってみましょう!

ー注意事項 ー

※ねんどの取り扱いについて

素材はシリコーンです。爪型とモデルのねんどの色の違いは、ショア硬度の違いです。初版の今は、爪型にはバニラ、爪モデルにはベリーですが、 色々な色があります。動画には違う色のねんどが出てきます。

もし、お部屋の温度が高いようでしたら、冷蔵庫にて保管をいただき、ご使用になる直前に出してご利用下さい。
しかし、歯科医が使う量より、はるかに少ないため、体温ですぐに暖かくなって、硬化を促進してしまいますので、手に長く持たない、温めない事がポイントです。

硬化をゆっくりにしたい時は、少しグレーのねんどを少なく!

同量ではなく、グレーを約3/4の量にすると、硬化が緩やかになります。出来上がりは硬度95に変わりはありませんのでご安心下さい。
(厳密に測る必要はなく、ねんどを棒で取り出す時にグレーは少し容器に残こす事で対応お願いします)

ネイリストが直接お客様の爪型を取る場合

(基本動作はセルフと同じです)

 

 

  1. 爪型取り用ねんど、保護具用チップを事前にテーブルに並べて用意。
  2. チップはガイドとして、お客様が指のサイズを間違えないように、また、押し過ぎや不足がないためにあるので、慣れてきて不要と感じるなら必要ない。
  3. ねんどは2色を合わせた瞬間から30秒以内!乗せながら爪が覆われているかを確認!60秒で固まりはじめて、処理時間のリミットは80秒。乗せ終わったら触らない!その後2分以上してから外す。
  4. お客様の型を取る場合は、10本被せ終わったら、最初の指は硬化済みなので、専用ケースに、番号を間違えないように収納。
  5. 採取自体は15分で可能。前後にウォーターケア、ハンドマッサージ、パラフィンパックなどをおすすめし、その間にデザインのご希望を伺う。

 

 

爪モデルの作り方 

 

 

以下の点、厳重にお守りいただきねんどを手にしていただきたくお願いいたします。

-手を水で冷やしてからはじめる。
-慣れるまではグレーのねんどは少なめ(ベリーの1/2ぐらいから)*グレーねんどが多いと早く固まります。
-練り合わせる前に手で長く持たない。
-指でつぶすのは1、2秒、すぐに練りはじめる。

 

  1. モデルを作る爪型、爪モデル用ねんど、スティック、ノンクリーム(底に白丸ラベル)、筆(清潔であれば何でも可)を事前にテーブルに並べて用意。
  2. 筆に米粒大のノンクリームを取り蓋の裏側等で筆に馴染ませてから、爪型の内側全体にノンクリームを薄く塗る。
  3. スティックは両サイド使用し、R1, L1とあらかじめ記入しておくと使いやすい。
  4. ねんどは2色を合わせた瞬間から30秒以内!爪型の先端手前に置き、空気が中の溜まらないように、指で滑らせるように押し込む。しっかりと先端まで押し込んだら、素早くスティックを乗せて包みこむ。この時に、ラインインする事を考えて、底を平にしておく。60秒で固まりはじめ、処理時間のリミットは80秒。その後2分以上経過したら剥がす。

 

爪モデルの加工(マシンでの削り)

 

  

  1. 爪モデルのサイドウォールを下げることはできないため、マシンで削る。爪モデルのノンクリームをエタノールをつけたワイプで拭き取る。
  2. ネイルプレートの端までジェル塗布できるように、サイドウォールの盛り上がっているところだけを削る。
  3. ネイルプレートを傷つけてしまうと、その部分は、たとえわずかでも凹になる。つまり、出来上がったチップの内側は凸になってしまうことを理解し、慎重にネイルプレートだけを残すつもりで行う。

 ※マシンで削らない場合は、甘皮までしっかり筆をつけるくらいにジェル塗布をし硬化したチップを一旦、爪モデルから剥がし、ツノになっているバリを削ってチップを作ることも可能。

参考資料

  

 

 

爪モデルの加工(長さだしと補修)

 

 

  1. 長さだしも同じく、二色のねんどを同量混ぜ合わせて使う。予備用の袋入のねんど、又は、小指用のねんどから少量ずつ取りおきして使用する。
  2. ねんどは爪型用と爪モデル用のどちらを使ってもかまわないが、マシンで削りたい場合は爪モデル用を利用する。3ミリくらいの長さ出しなら米粒大ずつのねんどで十分である。
  3. 指先で練ったねんどをモデルの先端に乗せて、指先でモデル側に馴染ませるように、押しつぶして、繋がりは特に、薄い膜を作る感覚で引き伸ばす。
  4. フリーエッジ部分のサイドは、ネイルベッドの延長に広げてしまうとバケツ型になりやすいため、心もち少し細めるのがポイント。
  5. 長さだしがない場合でも、先端が欠けていたり、空気が入って穴がある場合など、凹は全てフラットに修正する。

 

 

ジェル塗布

 
  1.  ベースジェルは2回、薄く塗布。※このベースの塗布が通常の施術と大きく異なる
  2. 一層目は縦にキューティクルラインに着くまでギリギリに塗布する
  3. 硬化。
  4. 二層目は横にネイルプレートを再現するつもりで。
  5. 硬化。
  6. 専用のノンワイプトップコートジェルでクリアチップを仕上げる。
  7. 硬化。
  8. カラーやアートを施す。カラージェルは、なるべく未硬化がないようにしっかり硬化すると、出来上がりのチップの持ちが良い。カラーが硬化不良の場合、チップの中から未硬化ジェルが出てくる事もあり、チップの劣化が早くなるので注意。
  9. 最後にトップを再度塗布して仕上げる。
  10. 硬化。

*ベース、トップ共に拭き取りは不要です。動画のトップジェルはジャータイプですが、現在は改良されたポリッシュタイプに変更されています。

 

 

ご質問、ご意見、お問い合わせは

info@remotenail.com

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